· 

No499  身の丈  

『身の丈』が流行語になりそうな勢いですが、昨日の朝日新聞朝刊のオピニオン&フォーラムは「身の丈発言」で3人の大学の先生が書いていた言葉に注目しました。

 

 まず、明治の斎藤先生です。

「『身の丈に合わせて』という言葉は、自分に使えば、謙虚な姿勢を示したり、現実感覚があると受け取られたりして、好感をもたれる表現になります。ただ他人に使うと「分相応に生きろ」というニュアンスになって感じが悪い。」

 おっしゃる通りだと思います。他人に言われたらムっとくる言葉ですよね。

 

 歴史的に見れば「『身の丈』という言葉自体は古くからあります。古事記では字面のままの『身長』という意味で使われ、身分制度が固定化すると『身分』という意味が加わりました。身分制度がなくなった明治以降は、『能力』や『経済力』『立場』という意味で用いられることが多くなりました。」

 

「『身の丈』以外にも日本語には『分際』『分限』『身のほど』など同様の意味の言葉があり、昭和まで日常的に使われていました。」「〇〇の分際で」ってありましたね。

 

 平成になって『ハラスメント』の問題意識が高まり、次第に使われなくなり、東日本大震災で足元を見つめ、身の回りにあるものや関係性を大切にしようとする雰囲気が社会に広がり、低成長の時代には社会には好意的に受容されるようになったと書かれてあります。

 

「『さとり世代』と呼ばれ『身の丈』に収まりがちな若者のためにも、日本社会にもっと挑戦を促すような空気があってほしいと思います。」

 同感です。達人教育もその一つ。学級の中にも挑戦を促す空気は失いたくないです。

 

 早稲田の松岡先生の話

「理念先行で、ドーンと制度変更し、検証しない。そんな「改革のやりっ放し」はもうやめませんか。」

 理念先行、改革のやりっ放しに同感です。

 

 関西大学の竹内先生の話

「受験で競い合うことで、国が良くなっていく時代は終わりました。でも、その次が見えてこない。萩生田発言を契機に、今後の教育のあり方を議論すべきだと思います。」

 教育の課題は山積みです。皆さんもそう思いませんか?