この連休中は映画三昧。邦画を3作観たので紹介します。
①「閉鎖病棟―それぞれの朝―」
原作は精神科医・帚木蓬生(ハハキギ ホウセイ)さんの山本周五郎受賞作「閉鎖病棟」。丸善御茶ノ水店の「感動のあまりむせび泣きました・・・」というPOPが共感を呼んだ累計85万部を超えた作品だそうです。
閉鎖病棟とは、精神科病院で、常時施錠され、入院患者や面会者が自由に出入りできないという病棟のことです。
生きながらえた元死刑囚役の鶴瓶、幻聴に苦しむ元サラリーマン役の綾野剛、DVが原因で入院する女子高生役の小松菜奈の3人の演技は、すばらしいですのですが、患者役の人たちの演技力がすごいのです。
主題歌は韓国のKさんの「光るソラ蒼く」いい曲です。キャッチコピーは「その優しさを、あなたは咎めますか?」。不覚にも涙してしまいました。隣の同世代のおじさんも鼻をすすっていました。
②「楽園」
原作は、「悪人」「怒り」と映画化続くベストセラー作家・吉田修一さんの小説で、「犯罪小説集」の中の作品「青田Y字路」と「万屋善次郎」を混ぜた話で映画化しました。
容疑者の青年役にこれまた綾野剛、傷ついた少女役に杉咲花、追い込まれる男役に佐藤浩市。「3人の運命が二つの事件を軸に絡み合っていく衝撃のサスペンス大作」と書かれてあります。
最後まで犯人は分からず、「楽園」って何だろうという答えが出ず、モヤモヤしています。
③「マチネの終わりに」
マチネとは「昼公演」を意味するフランス語で、夜公演のことは「ソワレ公演」と言います。
原作は、芥川賞作家・平野啓一郎さんの代表作「マチネの終わりに」。天才ギタリスト役に福山雅治、お相手はジャーナリスト役の石田ゆり子。どちらも役にあっていると思いました。
パンフレットにあったコピーは、「たった三度会ったあなたが、誰よりも深く愛した人だったー」「世界のどこにいても、あなたを想うーそれだけで、今日を生きられる。」
この手の引き裂かれた愛というのは、恥ずかしながら心に残ります。エンディングもオシャレです。
クラシック・ギターの音色もまだ耳にこびりついています。四、五十台の方にはオススメです。
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