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No431  不寛容  

 登別にいます。3年連続で北海道で夏を過ごしています。2年前に来た宿が気に入り、また来ています。

   先日、お昼に隣の駅の食堂に一人で入りました。アイパッドで注文し、待っていると、話し声が聞こえてきます。

    左に目をやると隣の20代らしいOL風の女性がハンズフリーで電話をしているではありませんか?それも目の前に誰もいないのに怒っているのです。どうも男性らしいのです。夫なのか、恋人なのか、弟なのか?

    異様な光景でした。イヤホンをしているので、自分の声の大きさにも気がついていません。

  こちらが怒られているような気分になり、料理の美味しさも半減してしまいました。

 

   8月27日が朝日新聞の月間寅さん8月号の「失われれる気ままさ 広がる不寛容」の見出しをふと思い出しました。

  「何かあれば苦情が寄せられ、ネット上でバッシングされる世の中、異質な存在を排除する不寛容社会の空気は、露天商の世界にも広がっている。」と書かれてありました。

 

  先日のあおり運転の暴行場面もテレビで何十回と見せられました。子どもたちに影響はないのでしょうか?

   加害者に疑われた女性の話。匿名での徹底したバッシング。

   これじゃ、不登校やいじめは減るわけがありません。ここに危機感を感じないのでしょうか?「寛容」という言葉が死語にならないことを願うばかりです。

 

   歌人の俵万智さんの言葉が印象に残りました。

 「 自己責任 非正規雇用 生産性  寅さんだったら 何ていうかな  と詠んでみました。

   いまは寛容さがなく、差別と憎悪、排他の風潮が広がっています。他者に対する目が厳しい。

    でも寅さんみたいな人が生き生きとしていられる社会って豊かだと思うんです。」

   私も同感です。