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蘭学事始No.2 

2019年8月31日

お久しぶりです!

師範代から「蘭学事始」という素敵なタイトルを頂いたのに、すっかり間が開いてしまいました💦

もう夏休みが終わっている学校もあれば、

いよいよ明後日から…という学校もあるかと思います。

そんな時期に呑気にオランダから投稿するのは少し恐縮ですが…

また日本とオランダの違いを少しお伝えさせていただきたいと思います。

 

 

今回は「態度」編です!

 

①話を聞くときに脚を組むのは良いこと!?

 

日本人の感覚からすると、人と話すときはあまり脚を組みませんよね。ましてや、目上の人の大事な話を聞くときに脚を組むなんてあり得ない、という感覚を持っている人の方が多いかと思います。

私も校長先生の前で脚を組んで話を聞く自分を想像すると、ぞっとします。

しかし、オランダ人はそういった時でも脚を組んでいます。接客中もお客さんの前で脚を組んでいるのが普通です。

どうやらオランダ人が脚を組むのは「それぐらいリラックスして話せるほど、あなたに心を開いていますよ」という気持ちを表しているからだそうです。

そんなオランダ人も、もし国王が目の前にいたら、流石に脚は組まないそうです。

なんだか少し矛盾しているような気もしますが、面白いですよね。

 

 

②いつでもレディファースト

 

飲み会で、もし上司のグラスが空いていたら…日本では部下が注ぐ、という事が普通ですよね。その部下が女性だとしても、男性上司のグラスが空いていたら注ぎます。

しかし、もしオランダで男性が女性にワインを注いでもらったとしたら、その男性はレディファーストの出来ない、恥ずかしい男、という事になってしまうそうです。

私は、自分が飲み会の席で校長先生の前に座っていたとして、校長先生にお酒を注いでもらったり、校長先生のグラスが空いていてもそのままにしたりしている自分を想像すると、これまたぞっとします。

 

 

③日本人は相槌が多い!?

 

これはオランダに限らず、日本以外の人に多いと思いますが、話を聞くときにあまり相槌は打ちません。(もちろん個人差がかなりあると思いますが)

むしろ話が終わるまで全く動かず、真顔で目をじーっと見られるので、話しているこちらは怒っているのかと怖くなる事すらあります。

日本人は相手の話に相槌を打ちますよね。私も無意識にかなり打っているタイプの人間です。

外国人からすると、日本人の相槌はまるで首ふり人形のようで、ふざけているのか?と思われてしまう事があるようです。

最後まで相手の目を見て、黙って真剣に聞く、というのが、オランダ人流(外国人流?)なのかもしれません。

もちろん個人差がありますが、真顔でじーっ見られる事はかなり多いです。私は慣れないので、相槌を多めに打ってくれる外国人に出会うと安心します…。

 

今回お伝えしたことは、前回と同様に全ての人に当てはまるわけではありませんが、こういう場面が多い、ということで書かせていただきました。

新学期、先生方のクラスに(もしくは職場に)話を聞くときに脚を組み、反応のない児童がいたとしたら、「やれやれ…オランダなら通用するんだけどな」と思い出していただけると、少し気が楽になる…かもしれません。苦笑

 

そして、師範代がハンズフリーで電話をしている女性について書かれていましたが、

オランダではハンズフリーで電話をしている人は日本よりもずっと多い印象を受けます。

もう本当にいつでもどこでも、

道でもカフェでも公共交通機関でも電話をしています。

いったい何をそんなに話す事があるのだろうと不思議になるほどです。

お喋りが大好きと言われるオランダ人の国民性もあるかと思いますが、日本でもいつか普通の光景になるのかもしれませんね…。