· 

No394 教育虐待

 今日は久々の一日集中講義でした。7月23日(火)の朝日新聞朝刊の記事からです。

 名古屋小6受験殺人事件を覚えていらっしゃいますか?

    3年前2016年(平成28年)8月に、愛知県名古屋市北区のマンションで、父親が小学6年の長男を包丁で刺し殺害した事件を取りげていました。

    被告の父は加害者ですが、自身も虐待を受けて育った被害者でした。犯行について「受験というのはそれくらい壮絶なものだ」という趣旨のことを話したそうです。

 

    教育虐待とは、「あなたのためという大義名分のもと,親が子どもに行う、行き過ぎたしつけや教育」のことです。

 

    おおたとしまさ(教育ジャーナリスト)さんは、「受験で成功体験のある親がその感覚で子どもに指導しようとすると、特にまだ幼い小学生は簡単につぶれてしまう」と指摘しています。

 

     一例が紹介されていました。国立大学出身の父親は、有名企業で早くに出世。PDAサイクルの手法を息子の受験勉強に応用したそうです。

父親のボルテージが上がると反比例して息子のやる気と成績は低下。抜毛症を発症し、何とか中学受験を終えたものの、大学生になった今も頭髪は戻らないそうです。

 

「伸びるときは努力を認められているという安心感があり、心が満たされた時であることを親は肝に銘じておく必要がある」と言っていますが、教師もですね。

 

「教育の目的は、子ども一人一人のありのままな姿を尊重しつつ、それぞれが豊かに生きる力をつけることです。でも今は人材育成という言葉に象徴されるように「これから必要なスキル、これとそれとあれ。それに見合う人間を育てよ」という教育観が社会に染み込んでいます。教育はどうあるべきものなのか、立ち止まって考え直し必要があります。」

とおおたさんは言ってます。私も同感です。