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No392 音楽教育の可能性   

   一昨日の朝日新聞の朝刊の「学びを語る」のコーナーに「音楽科の可能性 生活も社会も無限のつながり」という見出しが目に留まりました。

   

   学大附属世田谷中学の音楽科教諭の原口先生の実践を読んで感銘を受けました。

「楽器が演奏できるようになった、合唱コンクールで入賞したー。それも大切ですが、もう 一歩進んだことをやらないと、音楽科が消えてしまうという危機感があります。知的財産権 や企業のCSRなど、社会や生活と結びつけると、音楽科で学べることは無限にあります。」 と言います。

   なるほど。 皆さん、そんなこと考えたことありますか?

 

    スメタナの「ブルタバ(モルダウ)」は、チェコの独立を願って作られ、民族意識の高ま りにつながったそうです。「曲が作られ、歌われた背景や社会を動かそうとした人々の思い を身近に感じられれば、興味は広がります。」と言います。

    わかる中学生には響くと思いませんか?私もこの曲を中学の時教わりました。そんな背 景があるのは忘れてしまいましたが、今この授業を受けたら、影響されたかもしれません。

 

    ジェンダーをテーマにした授業にも興味を持ちました。歌と尺八の演奏を聴き、歌い手や 奏者がどんな人か想像させたそうです。

    ピアノ「音が力強い。男性の演奏」→7 歳の少年 

    尺八「黒髪の女性が和室で吹いている」→米国人の男性

    偏見や固定観念に気付いたなどの感想があったそうですが、こういう体験することも大 切な学びですよね。

 

    最後にこの先生の略歴に「大手芸能プロダクション勤務を経て、音楽科教諭」とありまし た。納得ですね。