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No364   奇跡な話2

 警視庁遺失物センターの南さんの仕事ぶりが奇跡を起こした記事を覚えていますか?新幹線に忘れたカメラバッグが届きました。

 今日は、沖縄タイムスに出ていた奇跡の話です。

 

    4月24日の早朝、沖縄県の工業高校2年生は、伯父さんの葬儀で与那国島に行くために那覇空港に向かっていましたが、航空券代が入った財布をなくし途方に暮れていました。

    モノレールに同乗していた埼玉県の病院に勤める医師(68) は、うなだれている高校生に声を掛け、事情を知りました。

 

    なくしたお金は6万円。医師は、あまりに悲しい顔なので、空港駅のホームで6万円を渡し、身元も十分に確認しないまま、出発便へ急がせました。 

 

    医師は埼玉に戻る前に念のため警察に行き、いきさつを説明しましたが、名前が分からないので誰か分かるわけないと言われ、知人からは「だまされたんだよ」と笑われたそうです。

 

 しかし、10日朝に同病院の医師からの電話で高校生が捜していることを知りました。医師は「捜してくれていることに感激して泣けてきた。信じていて良かった」と涙を流しながら喜びました。

「人に裏切られることも多い時代に、お互いを大切に思ったからこそ再び会うことができた。これからも、相手を思う気持ちを大切にしてほしい」と話しました。

 

    学校から恩人が見つかったことを知らされた高校生も「今すぐ連絡したいほど嬉しい。あの時の感謝が思いだされて胸がこみあげる」と話しました。

 

    医師は、沖縄出身で、沖縄の病院で脳神経外科部長を務めたこともあり、たびたび来県するそうで、5月21日再び沖縄を訪れ、再会を果たします。

 

「自分も困っている人の話に耳を傾けられる大人になりたい」と高校生。感謝の気持ちが伝わればと授業で習った技術を生かし、医師に二人の名前に「感謝」の文字を刻んだ自作の文鎮もプレゼントしました。

 

 すると、医師からもサプライズで高校生に二つ折りの財布がプレゼントされ、「もうなくしません」と集まった報道陣を前に宣言し、笑わせたそうです。素敵な話でしょ?