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No353 文豪道場6

 いよいよ4コマ漫画作文もラストです。

 この4コママンガも指導時間は最低5時間はかかるわけなんです。書き出し、書き終わり、そして、今回触れませんでしたが、「お気に入り表現」に注目して、カードを年間通してストックしていくことをお勧めします。今まで作文は書かせっ 放しにしてませんでしたか。具体的な賞賛が子どもの意欲、自信につながります。

 

 今日の5時間目は、ラストの校正と清書です。

 まず、机の上に今までの4枚(以上)の短冊を並べます。「校正」と板書して、「文字・文章を比べ合わせ、誤りを正すこと」を伝えます。

 チェックポイントを1つずつ示し、①段落②句読点③会話文の書き方④常体・敬体を確認していきます。

 同じ接続語がたくさん使われていないように気を付けさせて、読み直していきます。直したいところは消さずに書き加えていきます。

 

 「さ、清書です。」と言って例の大盛、普通盛、小盛の3種類の用紙を選択させます。

 この作品は、素晴らしいので多くの人に読んでほしいので廊下に掲示すること、どんな素晴らしい作品も字が汚いと印象を壊すことを伝え、丁寧に書くように指導します。

    題名と名前の位置も確認して、書いていきます。書き終わらない子もいますが、宿題にはしない方がいいと思います。できればその日のうちに書き上げたいです。

 

 掲示のポイントは、いろいろあるのですが、今回は、横に貼り合わせ、書き終わりで切ります。そうすると自分の書いた量が確認できます。3枚書くとこんなに長く書いたかが実感できます。これがまた自信になります。 

 

 プラスαの6時間目です。学び合いの時間です。友達と交換して、「寸評」を書きます。付箋紙が便利です。

 寸評とは、短い批評の事ですが、「とてもよかったです。」では寸評になりません。具体的にどこがいいのかを解説しなければなりません。マナーとして、「作品はけなさないこと」を指導します。時間が余れば、他の人と交換し合います。

 

 寸評が貼られた作品を集め、廊下に掲示します。休み時間にも友達の作品を読んで寸評を書くことを勧めます。いつでも書けるように付箋のある場所を教えておくといいです。

 

 作品を返却する時は、いっぱい工夫があった作品、付箋がいっぱい貼られた作品などに「文豪大賞」を贈ります。筆で大きく書いてあげたり、教室内に貼ったり、賞状をあげたりなどの工夫をすればいいのです。

  いかがでしたか?6月29日に各自の実践を持ち寄りませんか?