文豪道場も終盤です。第4時です。準備として、始める前に2の場面、3の場面を回収し、赤の波線、余裕があれば、コメントも入れておきます。
2の場面、3の場面を配り、何人かの作品を紹介します。ここも必ず先生が読んでください。そして具体的にどこがいいのかを触れてください。
今日はいよいよ最後の場面です。4の場面を映します(掲示します)。書き出しも大事でしたが、書き終わりも大事ですと強調します。
「書きおわりストックカード」の情報を交換します。
情景描写、登場人物のセリフ・手紙、語り手の主張など・・・
書き出しの本はたくさんあるのですが、書き終わりの本は少ないです。
「名作うしろ読み」斎藤美奈子(2013,中央公論新社)がお薦めです。
小説の終わり方は、大きく分類すると「閉じた結末」と「開かれた結末」の2つに分けることができます。映画や演劇もも同じですよね。
「閉じた結末」であれば、事件は一件落着。ハッピーエンドかバッドエンド。
「開かれた結末」であれば、事件は未解決な分、多様な解釈が可能。
さ、このカレーライスの話は、どっちにしますか?と投げかけ、近くの友達と話し合わせ、いくつかのグループに発表させます。
「ごんぎつね」でも「その後のごん」を書かせると想像の世界ですから、書く意欲が湧いてきます。
書き出し同様、10分で書かせて、前に集めて、赤を入れながら作品を読んでいきます。時間を意識して書く飲も訓練です。
時間が足りなければ、回収し、次回の導入で行えばいいのです。
明日はラストです。
おまけ 「雪国」の書き終わりの一文
踏みこたえて目を上げたとたん、さあと音を立てて天の河が島村のなかへ流れ落ちるようであった。
「夜の底が白くなった」の書き出しとの絶妙のコントラスト、地上と天井の
対比、水平軸と垂直軸の対比と書かれてありました。
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