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No351 文豪道場4

 東大見学ツアー後に、文豪道場の取り組み方のポイントを紹介し、「4コママンガ作文」の1時間目の流れと2時間目の流れを紹介した後、途絶えていました。

 昨日O先生が、出来上がった報告をしてくれました。うれしい限りです。今度のがるべるで実践を報告してもらおうと思っています。

 ただ聞いてみると、2時間で仕上がったということで、ちょっと急ぎすぎたかなと思います。もっと早くにその後の流れを紹介すればよかったと後悔しています

 

 第1時は、観察力トレーニングと題名の工夫のおもしろさに気づかせ、第2時は、書き方の基本ルールと5W1Hの確認、ストックカードの確認でした。このストックカードが後に生きてきます。

 

   それでは、第3時です。

  短冊カードを一人3枚配ります。そして1場面を提示します。

「いよいよ今日から書いていきます。みんなはこの時間は全員文豪、小説家の先生です。(コロッと態度を変えて)先生、ご執筆どうぞよろしくお願い申し上げます。」ここで子どもたちが小説家の先生で、先生は出版社の社員になり、立場が変わります。

「今日はこの教室に沢山の文豪の先生方にお集まりいただいていますが、今回のこのお話、どんな書き出しのご予定ですか?」

 人物紹介、情景描写、天気、会話文、音などの書き出しを確認していきます。

 

「先生方、小説を書く時には、5W1Hをイメージしておくことが大切ということでしたが、登場人物のお名前はいかがですか?」「このお話の時間はいつごろ?」「どんなお店なんでしょう?」「なぜ、この店に入ったんでしょうね。」と声をかけて、何人かに発表させながら、イメージを膨らませていきます。

 

 「それでは、先生方ご執筆のほど、よろしくお願い申し上げます。時間は10分とします。出来上がった先生方から私の方にお持ちください。」

 途中でも集め、黒板前に集合です。書画カメラ(デジカメ)を使って、一人一人の作品を紹介していきます。視覚化されていると集中します。

   先生は、読みながら、工夫したと思われる部分に赤い波線を入れていきます。子どもが読むのではなく、先生が読んであげることがポイントです。これが「具体的な賞賛」なのです。

 

   人数にもよりますが、全員の作品を紹介すると、残りが5分か、10分でしょう。その後2の場面、3の場面を書くように指示します。明日の朝回収することを告げて、今日の授業を終わります。

 

 明日は、この続きを紹介します。