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No349考える体育2  

 一日雨ですね。6月8日(土)の読売新聞朝刊の「教育ルネサンス」に連載されていた「考える体育2」からです。前回は、「ゲーム」についてでしたが、今回はまずハードルです。

 

 5年生の「8秒間ハードル走」が紹介されていました。私も30代の時に当時の「障害走」の研究授業をしたことがあります。

この「8秒間ハードル走」は、指導された方はいますか?都心の校庭の狭い学校に向いています。走るのが苦手な子は、タイムを測るのは、あまり好きではありません。どれだけ距離を伸ばしたかの方がめあてになりやすいのです。ただ、ラインを引くのが大変だった記憶があります。

 

   今でこそデジカメやアイパッドを使って自分のフォームを撮影できますが、当時はビデオはあっても、デジカメは普及していなかったので、動画を静止画にできるシャープの製品を購入し、一人一人のフォームを写して、各自に渡し、自分のめあてにさせました。

ハードル走は、指導の差が大きく表れます。陸上記録会に行っても、学校差が大きかったです。リズミカルにまたぎ越した時のあの気持ちよさをどの子にも味わわせたいですね。

 

    もう一つはマット運動の「側転」です。世間では馴染みの「側転」も体育では、「側方倒立回転」と言います。側転だけで45分は授業をしないのでしょうし、マット運動は技の種類が多いので、ペアでの学び合いが大事になってきます。幼児期の経験も少なくなってきているので、すぐ首を痛めます。家の布団でごろごろ転がった経験があるかなんです。

 

    ゲームとは違って、ハードルもマット運動も自分の伸びを実感できる体育の授業をしたいですね。「できた」喜びは、自信につながります。