6月2日(日)の朝日新聞朝刊記事です。「宝物のあなた てがかりに」という見出しに目が留まりました。
警視庁遺失物センターの南さんの仕事ぶりが奇跡を起こした記事です。
一日30点ほどの貴重品が運ばれてきます。ルーペを使って、模様や刻印などの品物の特徴をパソコンに入力する仕事をしています。知りませんでした。
昨年の夏のことが紹介されていまがした。黒いカメラバッグに入った一眼レフが届けられました。新幹線内の5日前の遺失物でした。
カメラのバッテリーが残っていたので、再生すると生後間もない赤ちゃんの写真でした。
もちろんこれだけでは探せないのですが、よく見ると背後に桜模様の看板があり、病院名が書かれてありました。
ネットで調べてみると、九州の産婦人科医院だとわかりました。外壁の模様も確認できました。
写真をさらにたどると、赤ちゃんが寝かされていた毛布に小さな文字が刺しゅうされていました。名前だったのです。
病院に連絡し、心当たりの家族が入れば電話するように伝えたそうです。
数日後に赤ちゃんを連れた女性が訪ねに来ました。直接お礼が言いたかったそうです。
東京から九州に里帰りして出産したこと。買ったばかりのカメラをなくして途方に暮れていたこと。写真のデータはこの中にしか残していなかったこと。
どんなに嬉しかったことでしょう。素敵な話でしょ?子どもに話す機会ありますか?
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