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No334  海辺のカフカ

 昨日、TBS赤坂ACTシアターで「海辺のカフカ」を観てきました。宝塚以外の劇は1年7カ月ぶりで「ラ・マンチャの男」以来でした。

 村上春樹さんの作品は「ノルウェイの森」をきっかけに、 H先生のお薦めもあってこの作品をはじめ、「スプートニクの恋人」「1Q84」などを読みました。

 

 演出はあの蜷川幸雄さんです。この作品の初演は2012年でした。カフカが柳楽優弥さん、佐伯は田中裕子さん、大島は長谷川博巳さん、さくらは佐藤江梨子さんでした。

 2014年に再演、2015年にワールドツアー、この時からカフカがオーディションで抜擢された古畑新之君、佐伯が宮沢りえさん、大島は藤木直人さん、さくらは、鈴木杏さんでした。

 

   そして今回の2019年再々演は、佐伯を寺島しのぶさん、大島を岡本健一さん、さくらを木南晴夏さんが務めました。

 全作、ナカタは木場勝巳さん、星野は高橋努さん、カラスは柿沢勇人さんでしたが、ご存知ですか?

 

 「海辺のカフカ」は村上春樹さんの10作目の長編小説です。この作品は主人公の「僕」(田村カフカ)と老人の「ナカタさん」の二つの世界から描かれていて、どう結びついていくのか、知らず知らずに惹き込まれていくのです。

 

 5時半に始まり、休憩20分をはさんで、終わったのが9時でしたから3時間を超える大作でした。このたくさんある長いセリフを表現するのですから、選ばれた役者さんしか務まらないですね。

 

 そして何より演出が見事なんです。大小複数の透明のアクリルケースの中に森、本棚、車、自動販売機などたくさんの大道具が入っており、それが自在に動いて、いくつものその場のセットを作っていくのです。初めて観たので新鮮でした。

 

    また、それを動かす黒子さんたちがたくさんいて、その動きはまさに緻密で正確な集団演技やダンスを観ているようでした。

 

   リアルな演技が要求されるのでしょう。猫の動きをはじめ、猫の切断シーンや性描写などここまで舞台でやるのかと驚きました。