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No322  学校の死角2

 朝日新聞では、学校の死角「子どもたち、守れますか」というテーマを連載しています。

   今日は、5月10日(金)の跳び箱落下事故の記事に注目しました。

 体育の授業で特に重い事故が多い種目(2014~2016年)は、小学校は、1位跳び箱(88件)、2位鉄棒(39件)、3位走り高跳び(27件)でした。

 中学校は、1位は同じく跳び箱(97件)、2位サッカー(65件)、3位バスケ(59件)

   高校は、サッカー(103件)、2位バスケ(94件)、3位柔道(40件)でした。

 

    新聞に取り上げられた事例は2017年5月、横浜市の中学2年男子。

   5段の跳び箱で開脚跳び。手をついたが、頭から落ちて、首を損傷。胸から下が自由に動かせなくなり、手術と1年以上の入院。柔道部に在籍し、1年で11キロ体重増加。今春、特別支援学校へ入学とあります。

    

    跳び箱運動でのケガが多いのはわかりますが、開脚跳びは、技の中でも一番安全なのになぜという心境です。

    怪我をするなら、回転系の方です。切り返し系ならかかえこみとびのはずですが、なぜ?

    開脚跳びができない子は、ブレーキをかけてしまうので、跳び箱の上でまたいで乗ってしまいます。どうして、そんな危険な跳び方をしたのでしょう? 

   恐らくロイター板を使ったのではないでしょうか?高さが逆に低かったのかもしれませんね?

 

   ここでの指摘は、台上前転後に開脚跳びに取り組むと、回転感覚が残って、腰が高くなり、頭から落ちやすいということでした。皆さんの学校にも通知が行きましたか?

   

    私の跳び箱運動の指導は、学習場面は2つに分け、後半は各自の課題追究だったので、こういう順番で取り組む子もいました。もちろん、回転系には補助につくなど配慮をしましたが。

    苦手な生徒は、不安から助走や踏切りの勢いをつけすぎるという指摘は正しいと思います。

    助走の指導は必要です。苦手な子にロイター板は禁物です。小学校ならなくても大丈夫です。

    器械運動ですから、何段跳んだかではなくて、いかに美しく跳ぶか?安全で美しい着地を強く指導しました。それだけでも怪我は少なくなります。

 

    跳び箱運動は、跳べた達成感があるので、児童が自信を深めやすい運動の一つです。

    でも年間1万5千件のケガがあるのなら、水泳の飛び込み同様、見直してもいいのではないでしょうか?