昨日の朝日新聞朝刊の記事からです。
子どもを学校に通わせず、自宅で親が学習の面倒を見る「ホームスクーリング(HS)」がアメリカで広がっているそうです。
バージニア州に住む母親が、長女が小学校入学の時にHSを選択しました。
子どもに向き合って、家族の時間を大切にしたかったからだそうです。
市販の教材を一緒に選び、ネットの動画や教材を試したようです。
やりなさいと言ったのはライティングと算数だけであとは自主性に任せたと言っています。
この州では、HSを正規教育と認める代わりに、毎月1回進度テストを課しています。
州によっては、親に大卒資格を求めたり、学校関係者の家庭訪問を義務付けたりする場合があるみたいです。
息子2人もHSにし、3人とも「コンパス・ホームスクール」(アンブレラスクール)に通わせています。この学校は、地域の現役教師、研究者が週2回、5~18歳の子どもに様々な教科を教えていて、今500人が利用しています。
獣医学の専門家の授業、自称戦争マニアの世界史の授業など、面白そうですよね。私が最終的にやりたいがるべるの夢です。
アメリカでHSが始まったのは、1970年代。宗教教育を重視する保守的キリスト教徒とベトナム戦争後に公教育への不信を高めた左派から自宅での教育を求める声が高まったそうです。全50州で認められたのは1993年。
HSの子どもは2017年で200万人、なお増加傾向にあるそうです。当初は白人が大半でしたが、今は黒人やヒスパニック系も3分の1を占めています。
背景には、学校への安全への不信もあるようです。
今では、ネット経由で良質な教育を受けられるようになり、複数の調査では、HSの子どもの方が、公立の子より学力が高い結果が出ているそうです。
社会性が身につかないという指摘もありますが、逆に大人になってからHS経験者の方が、社交性が高かったり、政治への関心が強い研究結果もあるようです。
HSでは、共働きが難しく、裕福な家庭が多いですが、虐待やネグレクトの例が12年で84件ありました。
日本でも、多様化する不登校や発達障害児への学習方法の一つとして、今後ホームスクーリングは、広がっていく可能性が高くなってきているそうですが、皆さんはどう思いますか?
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