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No290 大学入学式の服装

 今日の朝日新聞朝刊の記事からです。「大学入学式『黒一色』なぜ」という見出しに目が留まりました。

 皆さんは、自分の大学入学式の服装を覚えていらっしゃいますか?

    私は、チャコールグレーのスリーピ-ス、ボタンダウンにレジメンタルタイ、買ったばかりの黒のリーガルのウイングチップといった着こなしで、トラッド・バリバリでした。

 

 新聞によると、明治大学の入学式の様子が紹介されていましたが、「圧倒的多数は、黒か濃紺のスーツで、薄いグレーのスーツと青色の民族衣装の女子学生が一人ずついた程度だった。」とあります。 これって99%ということですよね。

 

 いつごろから黒のスーツが定着したのか。1980年代から2000年代初頭にかけてだそうです。「当時は就職氷河期。就活での服装の横並び化が強まる中、無難な黒いリクルートスーツが主流になり、どうせ就活で使うなら新入生も『黒化』したのでは。」とあります。

 

 ICUでは、「入学式はリクルートスーツである必要はなく、あなたらしい色とデザインを自分の意思で選んでください。」と新入生にメッセージを送ったそうです。素晴らしいと思いませんか。

 

 この大学の学生部長の言葉が印象に残りました。

「就活も入学式も、減点されないように周りと同じ服を着るのではなく、加点を期待して自分らしさを出してほしい。」(その通り!)

「就職=個性を捨てる、というメッセージの視覚的に固定化されるのは怖い」

「服装の統制は、言論や思考の統制と隣り合わせ。慣行に無批判に従う心性は、平和のうちに断ち切っておかねば」

「創造性や個性と言いながら、大学生がこの服選びで良いのか」(その通り!)

 

   さらに入社式でも黒一色。教職員支援機構の方の話

「紛れているうちは減点されない。摘まれるかもしれない個性を出すよりも、減点されない『安心感』をとる。私たちの社会が黒一色の風景を作り出している。」

 

    教育の現場でも、見学に来る大学生、実習生は、みんな黒のスーツです。お葬式じゃないんです。これって日本だけなのでは?これに疑問を感じないことが心配だと思いませんか?

    昨日も教師の服装に触れましたが、私たちから色には少し敏感になって、発信していかないとまずいですよ。