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No267 保護者参加の宿題  

 昨日の朝日新聞の朝刊の記事からです。「保護者参加の宿題 戸惑い」という見出しが目に留まりました。

 

「おうちの人の背中を洗い合う。 身近な人の職業についてインタビューする。公立小中学校の長期休暇中に出たこんな宿題に対して、保護者から賛否の声が上がっている」というものです。

 

 東京の小学校4年生の夏休みの宿題の例が出ています。

「おうちの人と一緒に、ふだんできないことをやってみよう」と挙げられた40近い項目から10個以上選んで、できたことをチェックするという夏休みの宿題。

 ひとり親など様々な家庭がある中で全ての家庭が取り組める課題ではないと母親は感じたそうです。

 

 名古屋の中学校2年生の夏休みの宿題は、「身近な人への職業インタビュー」でした。

   親の職業のプライバシーがさらされるのではないかと教頭に懸念を伝えると、インタビュー者の名前の黒塗りと、見えにくい場所への掲示があったとあります。

 

 元教員の意見では、「2分の1成人式と同様、学校側が良かれと思って先回りしていることが多い。子どものためになり、保護者も喜ぶと思っている。親が一緒にできる家庭力があればいいが、例えば子どもが虐待を受けている場合もある。教員にも想像力が必要だ。」と指摘しています。

 

    教育学の教授は、「親子で取り組む宿題を出すこと自体が親子の共同行動を促し、家族は仲よくといった親密性の規範を押し付けている面がある。学校教育の領域を踏み超えて、家族の領域に介入するのは適切ではない」としています。

 

 私はこの2人の考えに同感しますが、皆さんはどう思いますか?

   先の小学校の例では、ねらいが適切なのかということです。

   なぜ家の人と一緒じゃなきゃいけないのか?

    なぜ普段できないことをしなくてはいけないのか?

 

    中学校の例では、職業調査を掲示する必要があるのか? 親が休業していたり、職業を堂々と書けない子だっているはず。

 

    2分の1成人式や卒業前に親へ手紙を書かせたり、逆に子どもに手紙を書かせたりするのもどうなんでしょう?

    

    いろんな子どもがいる。いろんな人がいる。いろんな家庭がある。それを感じることができる教師でありたい。痛みが分かる教師でありたいですね。