今日の読売新聞朝刊の記事からです。「2020年度から小学校で英語が教科化されることを見据え、文部科学省では、各教科・科目を専門の教員が教える教科担任制の小学校への導入を進める方針を決めた。」とあります。
「専門的な知識を持つ教員の配置が不可欠」と「学級担任の負担軽減」という判断からです。
小学校の学級担任の平均授業時数は、23.7コマ、中学校の教科担任の平均授業時数は17.5コマで週当たり6コマの差があります。(小学校の専科も同じくらいでしょうか?)
各教科の授業時数が違うので、このコマ数の調整が大変なのです。
ただこの教科担任制は、5・6年生が主な対象になる見通しだそうです。
他にも中学の教員が小学校の担任になれるために免許制度の見直し
英語専門教員3年間で4000人増員計画、
他の教科でも専門教員を増やす検討
さて皆さんは、この取り組みに賛成ですか?反対ですか?
小学校の指導内容において、どれだけ専門的な知識が必要なのでしょうか?もちろん小学校の教科書レベルの知識がなくては困ります。そのための採用試験だと思います。
しかし、知識が豊富な教員が、いい授業をするとは限りません。
子どもを惹きつける話し方、話題、子どものどんな力を引き出すかが分かっている先生の授業は魅力的です。
私の経験では、1教科に秀でた先生は、他の教科の指導も上手です。
裏返せば、1教科も秀でてない先生の授業は、他の教科でも上手なわけがありません。
担任の授業力の差は、学力の差にも大きく反映してしまいます。なので、子どもを複数の先生で見ていくのは賛成です。
力のある先生の授業は、多くの学級で体験するべきです。それがきっかけでやる気になる子だっているのです。
若い先生は、道場破りくらいの覚悟で、自分のクラス以外で積極的に授業をすれば、自分の課題が見えてくると思います。
予算、人員確保ハードルが高いです。
5・6年生だけでいいのでしょうか?
中学校の先生からの人員増加なんて現場が分かってないと思いませんか?
目先の働き方改革ばかりで、子どもの力を伸ばす信念がないのが気になるのです。
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