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No246 伝説のチャンピオン

No246   伝説のチャンピオン

    映画「ボヘミアン・ラプソディ―」が今年のアカデミー賞で4冠を飾りました。この作品の魅力を高橋みなみさん(歌手・タレント)茂木健一郎さん(脳科学者)、宮台真司さん(社会学者)の3人が2月26日の朝日新聞の朝刊で語っていたので、早速紹介します。

   印象に残った言葉を抜粋してみました。

 

・クイーンが全盛だった頃、社会は至る所に微熱感がありました。

    男たちは取っ組み合いのけんかをし、こいつは逃げないヤツだと信頼して仲良くなりました。

    街では、男女の視線がよく交わりました。

 

    今は、視線の交わりを誰もが全力で避けます。

    クズ化した男と失望した女が街から微熱感を奪いました。

  女たちの間で微熱感を疑似体験できるこの映画が口コミで広がった。(宮台)

 

・同性愛のモチーフがあったのも大きい。

   支配・被支配の関係になりがちな異性愛の現実よりも、同じ前提を共有する   

    同性愛の幻想の方が魅力的です。(宮台)

 

・限られた生を行けるところまで行こうと損得勘定枠から解き放たれます。こ 

    の魅力的な設定も大きい。

 従来の枠組みが役立たない非常時にこそシステムの外側での人の本当の力が

    試されます。

 規定された枠の外に出て、いつもとは違う計算しない視座をとりたい。自分

    は取れるだろうか。この映画はそれを問いかけています。(宮台)

 

・彼の音楽への情熱は逆境から生まれたのです。(茂木)

 

・「スター・ウオーズ」のように、映画なのに音楽の構成に近いこともリピー

    ターにつながったんじゃないかな。ライブ場面に向けてわーっと昇華してい

    く構成はまさに音楽。(茂木)

 

・日本の若者には、ぼやきもせずに自分らしさを貫こうとする彼の姿も刺さっ

    たと思います。(茂木)

 

・どんな人にも人生には紆余曲折があって、他人の人生から学ぶことがたくさ

    んあります。人間にはそんな根っこがあるから、世代を超えて共感が広がっ

     たのだと思います。(高橋)