大阪市教育委員会は、市立小中学校の校長の人事評価に独自の学力テストの結果を反映することを決めたそうです。19年度に施行し、20年度から本格導入します。
評価に使われるのは、小学3年~6年対象の市の「学力経年調査」
市教委が定めた下限を踏まえ、得点を伸ばす目標を設定し、達成度で校長を評価します。これは評価全体の20%を占めます。
教員についても点数アップに貢献した教員を表彰するのを検討しているそうです。
予算は年間1.6億円。成績が向上した学校に重点的に配分し、学校間の競争を促す制度です。
昨年8月、No42で「全国学力調査を考える」で話題に取り上げました。
いくら大阪市が政令市で2年連続最下位という結果であっても、この取り組みに疑問を感じます。
何をもって学力と言うのでしょう?知識理解だけが学力ではないはずです。
知識偏重の反省から入試改革が始まり、課題を解決するための思考力・判断力・表現力や主体的に学習に取り組む態度が重視されてきているはずなのに、残念です。
塾通いの有無、家庭の環境、経済状況も影響します。
学力低迷の背景には、いじめや虐待、不登校もあります。
まずは、こう言う問題を先にクリアしていくことの方が大事なはずです。
学校なんですから、学力をつけることが一番の役目なのですが、教育は教えるだけではなく、育てることもしなくてはならないのです。
学力だけではなく、人間力にも影響があったかが問われるのだと思います。
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