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No174  石川五右衛門  

昨日は、またまた国立劇場へ「増補双級巴(ぞうほふたつどもえ)―石川五右衛門―」を観てきました。

 この作品は、1861年が初演でいろいろな作品をつぎはぎした作品で、石川五右衛門の誕生秘話から始まり、息子を人質に捕えて捕まるまでが、四幕九場にまとめられています。

 石川五右衛門はご存知ですよね。「安土桃山時代の盗賊の首長。文禄3年に捕えられ、京都三条河原で煎り殺された。彼の親族も全員が極刑に処されている。」(Wikipedia)とありました。

 五右衛門は、天下の大泥棒として浄瑠璃、歌舞伎、読本、落語、小説、新劇、映画、ゲームやアニメなどにも登場する義賊であり、庶民のヒーローです。 

   五右衛門は、豊臣秀吉によって、釜茹での刑に処されました。しかも自分の子どもと一緒に処刑されたそうで、子どもを守るため釜の中で自らが息絶えるまで持ち上げていたという説、苦しい思いをさせまいと一思いに釜の中に沈めたという説、あまりの熱さに我が子を下敷きにしたという説があります。

    子どものころ、田舎で五右衛門風呂に入ったことを思い出しました。浴槽の下に平たい板をふみしくのは、五右衛門が子どもをふみしいたことを見立てたとは、知りませんした。

   もう一つの見どころに、葛籠(つづら)抜けがあります。葛籠とは、主に衣装などを入れる四角い籠のことです。宙に浮かぶ葛籠がパカッと開き、そこから吉右衛門さんが飛び出し後方に移動していきます。初めて見たので興奮しました。

    最後に五右衛門をとらえようと捕手とのやりとりにアクロバットのような演出があり、感心しました。これ運動会、学芸会に使えるなと思いました。

「石川や、浜の真砂は尽くるとも、世に盗人の種は突くまじ」という五右衛門の辞世の句も、文豪道場で「○○や」で歌を作らせてみたくなりました。