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No163  不自由からの脱却

 今日も引き続き、AERAに出ていた記事からです。

 もしあなたなら「親の過干渉が不自由の原因と感じる?」というアンケートがあれば何て答えますか?

 親、先生の回答は、非常に感じる(親15%、教師22.6%)感じる(親37.7%、教師43.4%)あまり感じない(親40.5%、教師30.3%)全く感じない(親6.9%、教師3.6%)でした。

と言うことで教師は7割が、親は5割が、親の過干渉を感じていました。親が5割も感じているのは意外でした、

 卒業アルバムの原稿確認、運動会徒競走再レース、クラス編成要望、成績変更要求などが例に出ていました。

 しかし、こんなことで電話?検尿指定日変更謝罪電話など、先生が過剰に気を使い過ぎではないかと言う意見がありました。同感です。保護者からの信頼をえる一番よい方法は、まめな電話対応ではなくて、いかにうちの子を伸ばしてくれたかだと思います。そのまめなエネルギーは、子どもや同僚にも向けられているかです。

   他にも過剰な予防線を張るとか、問題が起きると再発防止のルールが増えるとか、夏の研修が授業力アップの研修と思ったら、けがや事故の訴訟を学ぶ研修だったという若手の先生の声。現場の実態がよくあらわれています。

   放課後を懐かしむ声もありました。私も同感です。学校を不自由にした一番の事と感じていました。9年前のM小では、放課後デーを作りました。外で元気よく遊ぶ子、本を読む子、係活動をする子、勉強を教わる子、いろいろな子どもの思いの実現を図りました。

   30年前にY小にいた時は、放課後遊びをして、男女仲良く10人くらいで帰る姿を微笑ましく見送ったものです。

   不自由と嘆いていても何も変わりません。一人では何も動きません。職場の仲間を大切に信頼関係ができてくると、物事が動き出します。そこにいい教育が生まれると確信しています。