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No133  国語力   

「国語力こそ グローバル社会の鍵」朝日新聞が主催する第3回の教育シンポジウムの基調講演での斎藤孝さんは、日本語を高める上で重要なのは漢字だと言っています。

 太宰治の「走れメロス」の書き出しは「メロスは激怒した。必ず、かの邪知暴虐の王を除かなければならぬと決意した。」とありますが、この「邪知暴虐」という言葉、皆さん聞いたことありましたか?意味が想像つきますか?

  斎藤さんは、意味が推測できるのではないかと言っていますが、それは、国語力があることを前提にしていますよね。

   邪知暴虐の「邪知」は悪知恵、「暴虐」は乱暴で残酷なこと。悪いことに知識がよく働き、乱暴な行動で人々を苦しめるという熟語です。あまり身近にいないので、使うことは少ないですよね。

 斎藤さんは、漢熟語を使えることが効率的な言語コミュニケーションの基本と言っています。日本語力を高めるには、漢文の素読、名文の音読、新聞の活用を薦めています。

 外国語を学ぶ上でも、まず日本語の水準を高めないとそれ以上に伸びないと言っています。同感です。なぜ日本人は、外国語が伸びないかという答えがここにあると思います。

 型にとらわれない、おもしろい国語の授業をぜひ作りたいですね。

 担々麺と坦々麺、どっちが正しいか話し合わせてみても面白い。邪知暴虐の意味を想像させても面白い。山に柴刈りに、芝刈りのどっちが正しいかを討論さえても面白い。

 お料理と同じです。昨日の四谷の店主の桜井さんは、一人で店を切り盛りしているのですが、人を雇うと味が変わってしまうことを心配していました。

   同じレシピで作っても人によって味が違うことって絶対ありますよね。授業も同じだと思います。だから楽しいんです。でしょ?