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No119  日本の性教育1  

新聞に性教育の事が取り上げられていたので、ここらでちょっと一緒に考えてみたいと思います。

    現在、日本の性教育は、教育課程の家庭科や保健科といった授業で実施されています。しかし、欧米などの教育先進国やアジア諸国と比較しても、その内容は乏しいと指摘されています。

    日本の性教育のはじまりは、敗戦直後の「純潔教育」に遡ります。1972年に日本性教育協会が設立され、純潔教育から、性科学を主軸にする性教育へと転換します。

 1992年の学習指導要領改訂の際、折しもエイズが社会問題化し、それに伴って小学校6年の理科で扱う人体の学習が3年生に前倒しされ、5年生に『人の発生と成長』が位置づけられた頃から、性教育に発展の兆しが見られるようになりました。

 私も仰高小時代に3年間校内研究で実践しました。区内の学校でも新しく入った性教育に関心が集まりました。年間計画の提出も求められました。

 しかし2002年に東京都日野市の七生養護学校(当時)の性教育バッシングが起きます。知的障害の子どもが性被害を受けても気づかなかった、などの事態を受けて、からだや性についての正確な理解が必要との考えから、男性器と女性器の名称を織り込んだ歌や、性器のついている人形を使うなど独自の性教育に取り組んでいましたが、東京都議員が行きすぎた性教育と問題にし、教材は没収され、教師が処分される事態になりました。

    その後の裁判では都議側の敗訴が確定しましたが、この事件によって教育現場で広まりを見せつつあった性教育は、急速に自粛の一途をたどることになったのです。

    ユネスコのガイダンスでは、性教育は5歳からで、ヨーロッパの性教育スタンダードでは0歳からだそうです。

   何かあってから動く体質。性被害や性犯罪が増えてから動くのでは遅くないですか。感染症も増えていると聞きます。

   道徳も大切ですが、命の大切さを説くなら、性教育は大切だと思いますが、皆さんはどう考えますか?明日につづく。