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No104  情熱のスマッシュ2  

今日も落語に少しおつきあいください。

  落語会は、東京に4つ、大阪に1つあります。東京は、落語協会、落語芸術協会、立川流、円楽党の4団体があり、すべては落語協会から分派しています。落語協会は古典落語、落語芸術協会は新作落語中心。立川流は故・立川談志が立ち上げ、円楽党は故・5代目三遊亭円楽(元笑点の司会)が立ち上げた独自流派です。大阪は、上方落語協会です。

 定席(じょうせき)というのは、常設的に興行が打たれる寄席のことで、東京では、新宿末廣亭、浅草演芸ホール、鈴本演芸場、池袋演芸場の4つの寄席のことを指します。

 一昨日は、国立演芸場だったのですが、最高裁の裏の一等地にあり、名人会などの公演が組まれます。他にもお江戸上野広小路亭、お江戸日本橋亭、お江戸両国亭などがあります。

 上方落語の定席は、大阪天神繁昌亭などがあります。

 江戸落語と上方落語には違いがあります。上方落語は、落語家の前に、見台(けんだい)という小さな机と、足を隠す膝隠(ひざかくし)という小さな衝立てが置かれます。見台の上には小拍子(こびょうし)という小さな拍子木が置かれ、演目に応じて演者がこれをカチャカチャと叩くので、にぎやかな感じになります。これは大道で興行をしていた辻噺(つじばなし)の頃に、音を立てて人を呼び込もうとしたことの名残といわれています。

   場面の切り替えや時間の経過を表す演出上の効果として使われたりしています。噺家や演目によっては使わない人もいるのですが、雀々さんは、この小拍子の音を効果的に使っていました。体いっぱい使って表現をするために、汗をたくさんかいていました。

   他にも、上方落語には三味線や鳴り物が入る「ハメモノ入り」の落語が多くあります。一昨日も途中から音が入りました。江戸落語にはない演出です。

   江戸落語には真打などの階級制度があるのに、上方は、大正時代に廃止されました。

   伝説の落語家には、古今亭志ん生、桂文楽、三遊亭圓生、林家彦六などがいます。戦後の四天王と呼ばれたのが、古今亭志ん朝、春風亭柳朝、三遊亭圓楽、立川談志です。私は、人間国宝の柳家小三治のファンです。

   上方では、笑福亭松鶴、桂米朝、桂春團治、桂文枝の4人が四天王と呼ばれています。

   雀々さんの師匠の桂枝雀は、桂米朝に入門。上方落語の立役者で「爆笑王」の異名を取り、すごい人気でした。1999年59歳の若さで亡くなってしまいます。伝説のいい師匠についたなと思いました。