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No41 病草紙(やまいのそうし)と針聞書(はりききがき)  

今日は、朝日新聞の文化の扉の絵が不気味で目に留まりました。

   病草紙は、平安時代末、後白河法皇が描かせたとみられる一群の絵で、様々な病気や障害で苦しむ人たちの姿が描かれています。

   古墳時代以前は、疫病は神の怒りによっておこると考えられ、奈良時代には、死んだ人の怨霊が疾病を起こすと信じられたため、平安時代には、神仏に頼って、平癒を祈るようになるわけです。調べてみると、

   鼻黒の親子、不眠の女、風病の男(中枢神経疾疾患)、小舌のある男(良性腫瘍)、口よりくそする男(腸閉塞)、二形(ふたなり)の男(両性具有)、眼病の男(白内障)、歯の揺らぐ男(歯周病)、尻に穴多き男(痔瘻の男)、陰虱(つびじらみ)をうつされた男(性感染)、霍乱(かくらん)の女(下痢、嘔吐)、せむしの乞食法師(骨変形)、口臭の女、眠り癖のある男(ナルコレプシー)、顔にあざのある女 

   この15図が京都国立博物館にあり、太字の9枚が国宝です。

   ほかにも侏儒(しゅじゅ、小人)、背骨が曲がった男、白子(しらこ、しろこ)、小法師の幻覚を生ずる男(高熱による脳症)、鳥眼の女(精神疾患)、肥満の女があり、計21図の存在が確認されているそうです。

    針聞書(はりききがき)は、戦国時代に描かれた東洋医学書です。茨木元行という人が病気の原因と考えられていた63種類の体内の虫を描き、九州国立博物館に収蔵されているそうです。GWに行ったのに、全く気が付きませんでした。

   この絵なら、子どもが興味を持つかもしれませんね。