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No40 日本文学のあの名場面1  

 今日は、神奈川新聞の記事からです。大岡昇平の出征の場面が出ていました。そろそろ終戦記念日が近くになったんだなと思い、案内人の小説家の解説を読むと、夫婦の切ないやりとりのイメージが膨らんだので、皆さんに紹介します。

    まず、大岡昇平さんについてです。好きな方はいますか?調べてみるとこんなプロフィールが書かれていました。

「(1909-1988)東京生まれ。京都帝大仏文科卒。帝国酸素、川崎重工業などに勤務。1944(昭和 19)年、召集されてフィリピンのミンドロ島に赴くが、翌年米軍の俘虜となり、レイテ島収容所に送られる。1949 年、戦場の経験を書いた『俘虜記』で第 1 回横光利一賞を

受け、これが文学的出発となる。小説家としての活動は多岐にわたり、代表作に『武蔵野夫人』『野火』(読売文学賞)『花影』『レイテ戦記』(毎日芸術大賞)などがある。」

   千人針は、知っていてもイメージができなかったので、これも調べてみました。これは、日露戦争の頃から始まり、第二次世界大戦ま日本でさかんに行われたお守りのことです。1 メートルほどの長さの白布に、赤い糸で千人の女性に一人一針ずつ縫って結び目をつくっても

らいます。できあがった千人針を、兵士は銃弾よけのお守りとして腹に巻いたり、帽子に縫いつけたりしたそうです。街頭で、通行中の女性に縫い取りの協力を求める光景は、戦時下の日本を象徴する風俗となっていたそうです。

    では、出征していく場面です。男は、最後の別れのために神戸に住む妻子を東京に呼び寄せ、やっと会えた品川の場面です。日常をこそ奪うという解説の意味が・・・、さあ、どうぞ!