連休中日をいかがお過ごしですか?今日は、昨日観てきた映画の話です。「それ、もう読んだよ。」「観てきたよ。」という人もきっといるでしょう。(読んだ人、観た人は感想を聞かせてください。)
カミさんが、仕事柄、調律師のことにも関心があり、ぜひこの映画を観たいというので行ってきました。
宮下奈都さんの作品で、2016 年本屋大賞で大賞作品に選ばれました。それで一気に脚光をあびたそうです。
ピアノの調律に魅せられた一人の青年が調律師として、人として成長する姿を綴ったお話なのですが、ピアノの中身ってこんな複雑な仕組みになっていたんだとか、調律の仕事ってこんなに細かい職人職なんだということを初めて知ることができて新鮮で、面白かったです。
ピアノの「音色」も改めて意識して聴くと美しいなと思いました。主役の山崎賢人君も女性のような美しさがあって惹きつけられました。
使われていたキャッチコピーを贈ります。
「羊」の毛で作られたハンマーが、「鋼」の弦をたたく。
ピアノの音が生まれる。
生み出された音は、「森」の匂いがしたー
おまけ
劇中に使われていた調律師(三浦友和)の言葉が強烈に印象に残りました。その言葉が映画のパンフレットの1枚目の紹介されていました。
明るく静かに澄んで 懐かしい文体
少しは甘えているようでありながら、
きびしく深いものを湛えている文体
夢のように美しいが 現実のようにたしかな文体
原 民喜 「沙漠の花」より
文を書く人でも、音をつくる人でも、本物をつくりだす人の人柄が問われるということでしょうか。
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